今日(2026年5月1日)、五大総合商社(伊藤忠商事・三井物産・三菱商事・住友商事・丸紅)が2026年3月期本決算を一斉に発表。資源価格下落・円高・米トランプ政権の関税政策という逆風下でも、非資源事業の強弱が明暗を分けました。伊藤忠・住友・丸紅が過去最高益更新圏で堅調、三菱・三井は資源依存の反動で減益となりました。
2026年3月期 純利益実績・予想まとめ(親会社帰属、IFRSなど連結ベース)
- 伊藤忠商事:9,000億円(前期比+2%前後、過去最高更新)
非資源(食料・北米電力・ファミマなど)が好調。CPグループ株式売却益も寄与。進捗率高く、自社株買い1,500億円発表。
- 住友商事:約5,700億円(+1%前後、過去最高更新)
鉄鋼・自動車・不動産などの非資源が資源減をカバー。関税影響400億円織り込みつつ上方期待。自社株買い積極的。
- 丸紅:5,100〜5,400億円(+1〜7%、上方修正含む)
食料・アグリ・銅市況改善・不動産統合評価益で堅調。バッファー300億円含め保守的。
- 三井物産:7,700〜8,200億円(-9〜14%)
鉄鉱石・原料炭・原油下落と円高が響くが、エネルギーLNGなどは底堅く上方修正履歴あり。
- 三菱商事:7,000億円(-26%前後)
ローソン持分法化・前期一過性益反動+資源安が主因。3Q進捗86%超と実力は堅調。
勝者は非資源比率が高い伊藤忠・住友・丸紅。調整組は資源ウェイトの高い三菱・三井ですが、一過性要因が大きく、ポートフォリオ再構築の成果は着実に表れています。今後の見通し(2027年3月期中心)
- 伊藤忠商事:2027年3月期純利益9,500億円(+6%前後、3年連続最高益更新見込み)。機械・食料・繊維など非資源がけん引。金属事業も原料炭改善で貢献。石井社長は「米関税リスクを織り込みつつ着実成長」と強調。
- 三菱商事:2027年3月期1兆1,000億円(+37%前後)。資源価格回復期待+非資源シフト(ローソンKDDI共同経営化、エネルギートランジション投資)で大幅増益見込み。経営戦略2027でROE12%目標。
- 全体傾向:資源安の逆風は続く可能性が高いですが、各社とも資産入れ替え・非資源投資加速で対応。食料・インフラ・DX・GX需要は構造的に強く、世界景気下振れリスクを吸収する力があります。ROE10%超維持、累進配当・自社株買いで株主還元も積極的です。
リスク要因:米中関税摩擦の激化、為替の急変動、中東情勢、地政学リスク。
機会:不安定な環境下での投資案件増加(PEファンド引き揚げ案件など)。商社各社の「商い力」が発揮される局面です。投資家視点のまとめ
- 短期:資源市況・為替でブレやすいが、決算通過で材料出尽くし感も。
- 中長期:非資源シフト完成度の高い伊藤忠・住友が優位。PBR1倍前後台、配当利回り4%前後の水準は依然魅力大(株価は市場で最新確認を)。
- バフェット氏の継続保有(保有比率10%超)も安心材料。商社は「万年割安」から脱却しつつあるセクターです。
今日の「商社祭り」は、非資源への構造転換が功を奏したことを改めて証明しました。2027年はさらに成長加速の年になる予感。皆さんのポートフォリオに商社株は入っていますか?(本ブログは公開情報に基づく個人の見解です。投資判断は自己責任で。各社IR・最新報道をご確認ください。)
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はじめまして、含み益より含み話が多めの40代独身投資家です。平日は相場に一喜一憂、休日は将来に不安を抱えつつチャートを眺めるのが趣味。大勝ちは少なめ、小さな学びは多めがモットーです。このブログでは相場の動きと、冴えない日常をゆるく綴ります。どうぞ気楽にお付き合いください。