日経平均60,000円目前で止まった今週を振り返る~海外投資家の動きと、これからの日本株はどうなる?~
今週の日経平均は、ついに60,000円の大台に手が届きませんでした。
16日(木)には一時59,688円まで上昇して史上最高値を更新したものの、17日(金)は1,042円安の58,475円で引けています。
「あと少しだったのに……」と残念に思われた方も多いのではないでしょうか。
でも、市場を長く見てきた立場から言うと、この「届かなかった」はむしろ好材料でした。
急ピッチで上がった後の健全な利食い売りが出ただけで、根本的な弱気材料はほとんど見当たりません。
むしろ、海外投資家のお金がしっかり入ってきている状況が続いています。
過去の「急騰→新高値更新」では、どうなった?
急激に上がって新高値をつけたあと、株価はまた順調に上がっていったのか?
これは多くの人が気になるところです。
- 1989年のバブル期のように、38,915円でピークをつけたあとは大暴落が待っていました。
- 2018年の27年ぶり新高値も、米中摩擦で年末に2万円割れ。
- 一方、2024年2月の34年ぶりバブル超え(39,098円)以降は、少し調整を挟みながらも全体としてさらに上昇を続け、2026年に入ってからも59,000円台まで来ています。
最近の相場は「昔のバブル型」ではなく、企業改革やAI需要といった本物の材料が支えているため、一旦息を整えてからまた上がるパターンが増えています。
今週の59,688円高値更新も、その流れの延長線上にあると感じます。
「大きく上がった時」の主役は海外投資家
実は、株価が大きく跳ね上がった週のほとんどで、海外投資家(外国人投資家)が大量に買いに走っています。
直近のデータを見てみましょう。
- 4月第1週(3月30日~4月3日頃):1兆9,149億円の買い越し(13年ぶりの高水準)
- 4月第2週(4月6~10日):1兆6,418億円の買い越し
2週間だけで3.5兆円超の爆買いです。
中東情勢の停戦期待でリスクが和らいだタイミングで、海外勢が一気に買い戻しを入れ、指数を押し上げた形です。
個人投資家が「上がったから売ろう」とする中で、海外投資家が需給をしっかり支えているのが今の特徴です。
2026年に入ってからも、年初からの累計買い越しはプラス基調。
2025年度全体でも10兆円超の買い越しが予想されるほど、海外のお金が日本株に注目している状況が続いています。
なぜ「他の投資先ではなく日本株」なのか?
海外投資家が日本株を選ぶ理由は、単なる一時的な投機ではありません。
ここ数年の構造的な変化が大きいからです。
- 企業改革の本気度
東証がPBR1倍割れ企業に改善を求め、会社が自社株買いや配当を増やし、資本効率(ROE)を高め始めました。昔の「現金ばかりため込む」体質から、株主にちゃんと還元する方向に変わっています。 - 政治・政策の安定
高市政権の成長投資政策(17分野)が本格化。衆院選での大勝で、政策の継続性が高いと海外からは評価されています。 - 業績とテーマの強さ
AI・半導体需要が続き、円安メリットもあって企業収益が堅調。実質賃金もプラスに転じ、内需回復の兆しも見えています。 - まだ割安感がある
PERは16倍台前半と、米国株に比べて割安。PBR1倍割れ銘柄もまだ残っています。
欧州は政治不安、米国は金利やバリュエーションの高さが気になり、新興国(インドなど)は成長は魅力的ですがボラティリティが大きい。
その中で「リスク調整後リターンが魅力的に見える」のが今の日本株なのです。
もし日本株が買われなくなったら、次の行き先は?
もちろん、海外投資家のお金は世界中を動き回っています。
もし日本株から資金が流出する場合、まず向かうのは**米国株(S&P500やナスダック)**です。
AI・テック中心の「安全資産」として回帰しやすいからです。
次にインドや東南アジアなどの新興国株、場合によっては欧州株や債券・金といった安全資産にシフトする可能性もあります。
ただ、現時点では「日本売り→他へ大移動」というより、「一旦様子見→また押し目で日本買い」がメインになると見ています。
海外投資家の日本株に対する構造的な強気は、まだ崩れていないからです。
これからの見通し
短期では来週~5月にかけて60,000円突破は時間の問題でしょう。
一度超えれば、次の目標は62,000~65,000円くらいまで視野に入ります。
中長期(2026年末)も、6万円台前半~半ばを多くの市場関係者が予想しています。
もちろん、中東情勢の再燃や米金利、為替の動きでボラティリティは高めです。
でも、欲張らずに押し目で少しずつ積み増すスタンスが、今は一番無難だと思います。
皆さんはどう思われますか?
「60,000円はいつ突破すると思う?」とか、「自分の持っている銘柄はどうなる?」など、コメントいただければまた一緒に考えていきます。
市場はいつも予測不能ですが、データと過去の流れをしっかり見ながら、冷静に判断していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
(2026年4月17日時点の情報に基づいています)
