日経平均は史上最高値。でも「日本株全面高」と思うと危険かもしれない
皆さん、こんにちは。KAG(株)平凡おじさんです。
日経平均が史上最高値を更新しています。ニュースを見れば、
「日本株強い」
「海外勢が日本株を爆買い」
という言葉が並んでます。
だが、今の相場を本当に理解するには、
日経平均だけを見ていてはいけないと私は思っています。
むしろ今の市場は、
“指数は強いのに、多くの投資家は儲かっていない”
そんな少し歪んだ相場になっています。以下それを説明します。
日経平均だけが異常に強い
今の相場を象徴しているのが「NT倍率」です。
NT倍率とは、
日経平均 ÷ TOPIX
で計算される指標。
簡単に言えば、
- 日経平均だけ強いのか
- 市場全体が強いのか
を測る温度計のようなものです。
現在、このNT倍率は歴史的にかなり高い水準にあります。
これはつまり、
一部の超大型株だけが市場を引っ張っている
ということを意味しています。
なぜこんな相場になっているのか?
答えはシンプルです。
それはAIです。
世界中のマネーが、
今「AI関連」に集中しています。
アメリカでは、
AI投資競争が激化。
その流れが日本市場にも直撃しています。
特に強いのは、
- 半導体
- 半導体製造装置
- データセンター
- 電力インフラ
- 電線
- GPU関連
日本市場では、
- アドバンテスト
- 東京エレクトロン
- ソフトバンクグループ
- ファーストリテイリング
などの値がさ株が、日経平均を猛烈に押し上げています。
しかしその裏で、
TOPIXはそこまで強くないです。
つまり、
「日本株全体が強い」のではなく、
「AI関連だけが異常に強い」
というのが今の実態です。
危険なのは「指数だけ見て安心すること」
今の相場で一番危険なのは、
「日経平均が上がっているから安心」
と思ってしまうことかもしれません。
実際には、
- 値下がり銘柄の方が多い日
- 中小型株が売られる日
- グロース市場が弱い日
もかなり増えています。
つまり、
指数は強いのに、
個別株は苦しい。
これは典型的な「集中相場」であると思います。
特に警戒されているセクター
今、市場がかなり厳しく見ているのは次の分野であると私は分析します。
自動車
- トヨタ自動車
- 日産自動車
は依然巨大企業だが、
- EV競争
- 中国市場低迷
- 米国関税リスク
など問題も多いです。
「円安だから自動車株」
という単純な時代ではなくなっています。
中小型グロース株
特に厳しいです。
市場の資金が、
「本物のAI大型株」
に集中しているためだ。
赤字グロース株やテーマ性の弱い企業は、
かなり苦戦しています。ただし、前回のブログに書いたようにテーマ性の強い企業には大きな買いが入っていることも事実です。
不動産
金利上昇リスクが重い。日銀は4月の政策金利引き上げはないとの報道が今あります。しかし、6月には金利が引き上がるのではないかという見方が出てきているのでこのセクターには注意が必要です。
借入依存が強い企業ほど、
市場の目線は厳しくなっています。
では、この異常なNT倍率はどうなるのか?
ここが重要なポイントです。
歴史的に見ると、
NT倍率が極端に高くなった後は、
最終的に正常化するケースが多いです。
ただし、
その戻り方には2種類あります。
① 日経平均が下がる
これが最も多いです。
AIバブル期待が剥がれると、
値がさ株が崩れる。
2000年ITバブル後もそうでした。
② TOPIXが追いつく
こちらは理想形。
- 銀行
- 商社
- バリュー株
- 内需株
へ資金循環が起きるパターンです。
ただ現状は、
まだAIへの集中が強すぎます。
今の相場で重要なのは「全部買わないこと」
昔のように、
「とりあえず日本株を買えば上がる」
という相場ではないです。
今はむしろ、
“テーマに乗れている企業だけ異常に強い”
という非常に選別色の強い相場です。
だからこそ重要なのは、
- AI関連を追う
- ただし過熱には警戒
- 出遅れ大型株を探す
- 高配当や自社株買い銘柄も持つ
というバランス感覚だと思います。
最後に
今の日経平均は確かに強いです。
しかしその強さの中身を見れば、
- AIへの過熱
- 値がさ株偏重
- 海外マネー主導
というかなり特殊な相場でもあります。
だからこそ、
今後の市場を見る上では、
- NT倍率
- TOPIX
- 値上がり銘柄数
- 出来高
を一緒に見ることが、
これまで以上に重要になると思います。
「日経平均だけを見ていた人」と、
「市場の中身を見ていた人」。
数年後、
大きな差になるかもしれません。
(2026年4月22日夜執筆)
※投資は自己責任でお願いします。最新情報は各社IRでご確認を。
